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9. School Life <二つの学校生活>
私たちはこの2005年に至るまでに4回、子供たちを毎回3ヶ月ずつ渡米させてきた。現在5度目の挑戦の真っ最中で、次男と三男はアメリカに滞在している。 今回は、長男が中学三年生となり、部活動その他のことを考慮に入れ、夫と共に日本にとどまらせることになった。私は残りの3人を連れて一旦渡米したのだが、 入学の手続きを終えて、無事学校生活を送るのを見届けて、末の子とともに帰国したばかりである。 ここでは、アメリカの学校に1年~2年に1度の割合で通っている息子たちの、日本とアメリカそれぞれの学校での様子について書いてみようと思う。 息子たちは日本とアメリカの両国籍を持ち、どちらにも税金を支払っている後見人 (息子たちの場合日本では私たち両親が、アメリカでは祖父母がそれに当たる)がいるため どちらの学校にも問題なく通える。日本に家族との住まいがあり生活の基盤は日本にあるため、日本の学校がメインとなり、時々3ヶ月アメリカの学校へ通うという 形を取っているのは、これまで記してきた通りだ。では、日本の学校を3ヶ月離れ、帰国したとき、学習や友人関係の面で、息子たちはどのように順応しているのだろうか。 先ずは学習面。これは、戻ってきたばかりの頃は、新しいことの目白押しで、ちょっと大変らしい。ただ、塾にも行かず、私が横について教えるでもなく、それでも 3ヶ月ほど経つ頃には、なんとなぁくつじつまが合って来ているようだ。先生方も、一度もその事を問題視されたことはなく、『大丈夫。すぐ追いつきますよ。』と、結構 のん気なので、こちらも気を楽にして対応している。ただし、これは小学生の場合だ。長男が中1の春から夏にかけて渡米したのだが、その後は、相当きつかったらしい…。 (ごめんよ…)ひと通り遅れた分を取り戻すまでに結構な時間がかかったようだ。しかし、どちらにしても、親の側があせらずのんびり待つ姿勢を保てるのならば、子供は案外、 時間とともにしっかり順応するので、今までのところは問題はなかった。 友人関係では、やっかみ半分嫌なことを言う子供は、いつの時にもいるようである。この件については、子供とよく話をした。息子本人が必要だと感じ担任の教師に相談を したこともあった。担任の先生が厳しく対処してくださって、とりあえずは解決したが、多かれ少なかれ同じようなことは、起こっていたし、今でもあるようだ。ただし、 仲の良い友達の間では、何にも問題なく渡米中もメールのやりとりをして楽しんでいた。 さて、滞在が短いアメリカの学校ではどんな様子なのだろうか。学習面では、英語での授業にも見劣りせずついていっていたようで、先生方からも問題なしというお返事を いつも頂いていた。(これはとてもうれしいことでした。)ただし、書き方については、私たちも意図的に、力を入れていなかったため、少しの遅れは見られるが、書き方は、言語の能力の中でも、後から いくらでも磨ける分野であることもあって、私たちは全く気にしていないし、今の段階で、それほど気にする問題ではないと考えている。聞く、話す、読むことができれば、 書くことは、それに適した訓練さえすれば、案外容易にできるようになるものなのだ。 何度も渡米していると、子供たちだけでなく親にも顔見知りができてくる。今はメールという便利な手段もあり、交流を保つことが簡単になってきた。ありがたいことである。 私も、先生方や出会ったお母さんたちとたまにメールを交換し合ったり、手紙を書いたり、渡米した折には会いに出かけたりしているし、それがまた次の渡米を楽しみに待つ 理由にもなっている。子供たちは子供たちで、近所にもお友達がおり、たとえ1年2年と間があいた時でも、着いた翌日から、すぐにまた一緒に遊び始める光景を 何度も見てきた。結局は、案ずるより産むが易しということだろうか。子供は結構柔軟にその時々の変化に対応しているようだ。
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