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5. Around the Neighbourhood <ご近所とのおつきあい>
お友達との関係で悩んだほど、ご近所との関係では悩んだ覚えはない。息子と私たちが英語で会話をしている光景を目にされたご近所 さんたちは、『○ちゃんは、えらいねぇー。言葉がふたぁつともわかって。おばちゃんにも教えて欲しいわぁ。』そんな風におっしゃってくださる方ばかり だったと思う。英語は、今やビジネスでも必要上可欠となってきたこの時代。日本人はみんな苦労して勉強してきているのだ。それでもなかなか話せる ようにならない現状に、みんな辟易としているのも事実だろう。そんな中で、なんともまぁちっこい子供がぺらぺらと英語を話しているではないか… きっと、自分たちが重ねてきた苦労を知っているからこそ、好意的な目で見てくださっていたのだろう。『英語で苦労しないで済むのは幸せだよ~』と 何度言われたことか…。 しかし、そんな日常のやりとりの中で、徐々に私たちは子供の柔軟性と社会性の発達に驚くことになる。 家の中では、英語でこちらが話しかけると英語で答えていた息子。私の両親と彼が日本語で話をしているときでさえ、私たちが英語で話しかければ、ちゃんと 英語で答えてくれていた。それが年齢が高くなるにつれて少しずつ様変わりして行ったのだ。周りに日本人がいるところでは、私たちの英語での言葉かけに対して 英語ではなく日本語で答えることが多くなってきたのだ。『ははぁ~ん、状況を見られるようになってきたんだなぁ。日本人のいる場所で英語を使うことが上自然だと 思うようになったのだなぁ。』この社会性の発達はおそらくとても自然なものだろうし、それを何がなんでも英語で答えろ!っていうのは酷だろう…と 私たちは考え、しばらくそっとしておくことにした。子供の気持ちもココロの発達も大事にしつつ、無理強いはしないが、家の中、家族しかいない空間では、徹底的に 英語だけで過ごすことにし、その一線だけはしっかり守りたいという親の気持ち、そしてそれが何故大切なのかについて、息子の年齢に合わせた説明を必要に応じて重ねて きた。 振り返ってみると、子供は本当に環境に柔軟に対応する力を持っているのだと思う。子供の気持ちも大切にし、耳を傾けて行く必要はあるが、ここからは譲れないという 一線はいつも引いておく必要はありそうだ。その線は、臨機応変に修正できるものであっても良いし、また最初から緩めに設けておくこともできるだろう。 我が家では、とにかく家族だけの空間、特に家の中では、英語だけという線を崩さずに進んできた。もちろん、親子喧嘩が始まれば、私は母国の日本語でキー キー叫ぶこともあったし、今でもそうだ。(汗)捨て台詞を吐きたいとき、私にはやっぱり日本語が便利なのだもの…こればかりは、日本語で育った人間だから どうしようもない。ただ、私が家の中でうっかり日本語を話してしまうと、3歳の4男坊から"Mom, don't speak Japanese!" とたしなめられるようになってしまった。これには、さすがの私たちも苦笑いである。私たちのバイリンガル教育が、かなり浸透してきた証拠なのかな?うれしい瞬間だ。Point : 子供も人間、その時々の気持ちや感情の発達を常に考慮し無理強いはしないこと。 しかし最初に決めた約束を守るのは上可欠♪
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