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6. At Home <自宅で>
家族だけの空間では、必ず英語を使おうと決めてはいたものの、それが難しい場面も幾多もあった。当たり前だが、幼稚園に 通うようになれば、園では完全な日本語、それも方言使い放題である。そんな子が帰宅してすぐに英語に切り替わるかと言うと、そんなにうまく 機械のように切り替わるはずもなく、親子で言い合いになることもしょっちゅうあった。それでも私たちは決して妥協をしなかった。英語を 使うことは我が家の決まりごと。そしてそれが私たちにとって何故大事なのかを 何度も何度も繰り返して聞かせて来た。『もう面倒くさいなぁ、なんでこんなことで喧嘩をしなきゃならないのかなぁ』と感じたことも正直言ってあった。 でも…必ず後から反省するのだ。ここでくじけたら今までの苦労が泡になってしまう。せっかくここまでやってきたのだから、辛抱強く続けて行かなければ… 『継続は力なり』は、三日坊主な私の座右の銘となる。 では、家庭で英語を使う際に私たちが注意していた点はどんなことだったのか?日本語と英語を決して混ぜて使わないこと 、これに尽きる。 英語は英語として、日本語は日本語として、息子の中でしっかりと確立してもらいたかったのだ。どちらか一方に頼るようになってしまうのも困るし、 どちらも中途半端なままになってしまうのも困るからだ。 家庭で見るビデオは、アメリカの義父母から送ってもらった英語のビデオがほとんどだった。日本でもよく見かけるディズニーの映画やアニメが多かった。当時はまだ英語の ビデオを買うのにかなりの金額がかかっていたので、義父母が送ってくれるビデオを私たちは宝物のように大事にして 息子と楽しんで見ていた。しばらくたつとテレビでも二ヶ国語放送が始まり、徐々にプログラムも多くなってきて、私たちは喜んだ。毎朝夕のニュースは、もれなく英語で 見ていたし、海外のニュースは、日本のニュース番組ではとりあげない話題も多く、面白かった。私がその全部を理解していたかというと、白状すると多分今でも8割程度しか わかっていないと思う。(あしからず…)最初のうちは、単語を聞き取ることも難しかったことを覚えている。今では、ニュースキャスターの話す言葉をほぼ完璧に聞き取ることは できるが、意味のわからない言葉がまだまだたくさんあり内容を全部理解するには至っていない。でも、ニュースには画像があり、共通の話題も多いので、大体理解できれば楽しめるのだ。 日本という国は、英語を学習するのにとても便利な国になりつつある。 同じ取り組みをアメリカで同じようにできるかというと、向こうで日本語教育に取り組むよりもこちらで英語教育に取り組むことのほうが、遥かに恵まれて いるのではないだろうか。確かに言語習得はどこにいても簡単にはいかないが、それでも、テレビやラジオをつければ、英語が聞こえてこない時間はないし、 映画もDVDもビデオも今はほとんどが二ヶ国語の中から選択できるようになっている日本では、英語の学習はしやすい環境だと言えるだろう。 物語や絵本も親子で楽しんだ。ただ、体を動かすことが大好きな男の子だった分、起きている時間のほとんどを外で走り回ることに使うような子供だったので、 絵本を楽しむようになったのは、年少で幼稚園に入った後のことだったと思う。 Point : 英語と日本語を混ぜて使わないこと♪
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