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10. As the Family Grows <家族の成長とともに>   

私たちは、11年間の間に4人の男の子に恵まれた。長男が生まれた時、彼のそばで英語を話す人間は、私たちたった2人だけだった(そのうち、一人は半人前~)のが、長男がおしゃべり が上手になった頃に生まれた次男のそばでは、3人の人間が毎日英語を話していたことになる。その後、三男、四男と続き、四男が赤ちゃんの頃は、周りで5人もの人間が英語で話しをしていたことになる。 当たり前と言えば、当たり前の話なのだが、長男を育て始めた当初は、育てること、英語を使うことだけで精一杯の毎日。このような日が来るということは考え付きもしなかった。子供が多くて大変なことも多いけれど、 こんな利点もあったのねぇ…と、私は素直にこのおまけを喜んでいる。親である私たちも、子供というものを少しずつ理解できるようになり、徐々に力の抜き加減もわかってきた。そういう意味では、 長男のときより、その後の子供たちのほうが、遥かにバイリンガル教育がやり易い環境が整いつつあり、苦労も少なかったような気がする。

もちろん子供たちも家から一歩外に出れば、友達との世界があり、兄弟一緒に居たとしても英語ばかり話すわけではないことはわかっているつもりだ。しかし、案外子供たちはその辺りの ことを上手に切り替えて、やっているように思える。その場その場でうまく切り抜けてゆく社会性のようなものを子供たちは敏感に感知し、状況に順応していくことを 随分小さい頃から理解しているのではないかと思う。

夫は長年英会話の教室を経営しているが、そこに来てくださっている生徒の方々が、息子たちに英語で話しかけることが度々ある。どんなに流暢な英語を 話される方が相手でも、相手の方の姿形は日本人そのものである。そんな方々に対して息子たちは決して英語で受け答えをすることは一度もなかった。それは息子たちがまだ本当に幼い頃から、 よく見られた光景だった。せっかく英語で話しかけてくださった相手の方にはいつも申し訳なく思っていたが、 息子たちにとってみれば、日本語を普段話す人が英語で話しかけてくることが、何かとても上自然なことに思えたからなのだろう。子供たちは無意識のうちにいろんな要素を分析し、 瞬時にいろんな人々を別々のカテゴリーに選別しているのかもしれない。

話が少しそれてしまったが、そんなふうに、英語を使うのが上自然な場面で子供たちは、臨機応変に日本語に変えて会話をし、家の中では、なんとか切り替えて英語で会話をするという 具合に、兄弟同士でも自分たちを状況にうまく順応させているようだ。これからも子供たちは少しずつ成長していく。どんなふうに英語を使い発展させていくのか。どんな本を読み、 どんなことに興味を持つようになるのか、親としても興味津々である。

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